相続登記をしないまま放置するとどうなりますか?

Q:土地を相続したのですが、登記名義を見てみると父ではなく、もっと上の世代らしき人の名前が載っていました。どうしたら自分の名義にできますか?

A:相続登記を申請するためには、現在の最終の相続人「全員」で遺産分割協議書に署名押印(実印)し、全員分の印鑑証明書を準備する必要があります。


<コメント>
「相続」というのは、人の死亡と同時に効力が発生し、受取手である法定相続人の意思に関係なく、亡くなった方の権利義務が丸ごと承継されていくものです。

相続を原因として登記名義を動かすことを一般的に相続登記と呼びます。

登記名義を相続人のうちの一部の名義にするためには、相続人全員の一致により、その土地を誰に相続させるかを決定する必要があります(これを遺産分割協議といいます。)

しかし、何代にも渡って相続が発生していると、たくさんの戸籍調査を行う必要が生じますので、現在の相続人を特定することだけでも多くの時間と費用がかかります。

そして、調査の結果判明した相続人が、みな知っている方なら話合いができますが、会ったことのない親族が関係することもしばしばですし、相続人の一部が行方不明になっていることもあります。

また、文句を言わないだろう、と思っていた親族の次の世代になっていて、話合いが難航するケースもあります。
代が一つ違うと考え方が全然違うこともあります。

このように、相続登記をせずに長年経過すると、事案が困難化してしまうことが多く、多くの時間と費用が必要になってしまうおそれがあります。

そのような負担を後世に残さないためにも、相続登記は適切な時期に完了させておくことをお勧め致します。