認知症の父名儀の建物を建替えたいのですがどうしたらいいでしょうか?

Q:父の住んでいる父名義の自宅建物が老朽化しているので建替えたいのですが、父は認知症であまり難しいことが理解できません。どうしたらよいのでしょうか?

A:成年後見人を選任し、お父様のご自宅を建替えることについての裁判所の許可を得る必要があります。但し、希望どおりにいかない場合も多いので、事前に専門家へご相談されることをお勧めします。


<コメント>
建物を取壊すのも、お金を借りるのも、すべて「契約」によります(解体業者との請負契約、銀行との金銭消費貸借契約・抵当権設定契約)。

それらの契約は、所有権の登記名義人であるお父様が行う必要がありますが、判断能力が弱ってくると、難しい契約を結ぶことができません。

このような場合には、お父様について、家庭裁判所へ申立てを行い成年後見人を選任してもらい、成年後見人と協力して進めていく方法が考えられます。

しかし、現在の実務の運用では、被後見人となるお父様の財産保護が重視されており、柔軟な対応が難しいのが現状です。
申立人の希望通りにいかない可能性も高いです。

裁判所への申立てや後見制度そのものの理解、他の手続きとの兼合い等、事案が難しくなりやすい場面ですので、くれぐれもご注意ください。