自筆の遺言書を発見したのですが?

Q:先月父が亡くなりました。遺品の整理をしていたら、父の筆跡で書かれた遺言書が見つかったのですが、どうしたらよいのでしょうか?

A:自筆証書遺言の場合、「検認」手続を家庭裁判所で行う必要があります。しかし、検認手続はあくまで遺言書の形状や状態などを証拠として保全するのみであり、有効無効の判断をするものではありません。遺言の内容に関しては、専門家に相談して、法的な解釈や手続について説明を受けてください。

<コメント>
遺言書には、ご本人の手書きによる自筆証書遺言や、公証役場で作成する公正証書遺言などいくつか種類があります。
公正証書遺言は、作成の際に専門家が関与していたり、公証人のチェックが入りますので、趣旨が不明ということはないと思われます。
遺族の方で解釈が分かれるのは、自筆証書遺言の方ではないでしょうか。

自筆証書遺言は、遺言者が自分の思った通りに文章を書いて、そのまま大事にしまっておかれることが多いと思います。しかし、遺言を書こうと思った方が法律に詳しい方ばかりではないため、
この遺言の記載は有効なのか?
現在の権利者は誰になるのか?
といった疑義が生じることも多々あります。

例えば、
「前の土地は長女に、後ろの土地は長男に遺贈する」
と書いてあったとして、
「前の土地」がどこの何番地の土地なのかが問題になったりします。

また、自筆証書遺言の場合はそのままでは手続きに使用することができず、家庭裁判所で検認手続を経る必要があります。

まずはお早めにご相談いただくのがよいと思います。

なお、遺言の存在を知っていながら、他の相続人にわからないように偽造、変造、破棄したり隠してしまったりすると、相続人の欠格事由に該当し、ご自身が相続人の資格を失ってしまいかねませんのでご注意ください。